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他より安いサイトで購入したら・・

偽販売サイト

2025.05.22

性別

女性

年代

50代

発生時期

不明

経緯・内容

息子が中学生の頃、ネットで新しいスニーカーを探していて気に入ったものがありました。しかし値段が高かったので「もっと安く売っているサイトはないか?」と調べたところ、あるサイトを見つけました。おかしいなと思ったのはサイト名がない点です。しかしそれ以外は普通のネットショッピングのサイトで、あらゆるジャンルのものが売っていて、文字の乱れなどもなく、おかしなところはありませんでした。他より3000円近く安いので、ここで注文をしようと申し込み画面に進むと、支払いは銀行口座に振り込みの一択でした。2つ目におかしいなと思ったのは口座名が中国人のような名前だったことと、なぜか「3260円割引します」と、突然割引のメッセージが書かれていて金額も中途半端だったことです。しかし割引は嬉しいのでそのまま支払いの手続きに進みました。何日経っても商品が届かないことを不思議に思って名前で検索したら、詐欺被害の書き込みを見つけ、あれは詐欺サイトだったのだとわかりました。詐欺サイトかも?と警戒したほうがいいポイントとしては、サイト名がないこと、支払いが銀行振込一択であること、金額が他サイトよりやけに安いことなどが挙げられると思います。

被害内容
  • ネット検索で目的のスニーカーを検索
  • 検索からECサイトにアクセスしたが、3000円も安く支払いは銀行振り込みのみ
  • 口座名が外国名と思われる名義だったが、さらに割引表示があり購入
  • 結果商品が届かず偽販売サイトに金銭を騙し取られてしまった
森教授のコメント

詐欺サイトの多くは、相場より少し安い価格を設定し、消費者の購買意欲を巧みに刺激してきます。特に不自然な割引表示や、銀行振込のみといった支払い方法、不明瞭なサイト情報がある場合は注意が必要です。
割引表示を見ると「今だけかも」とつい心が動いてしまうのは、ごく自然な心理です。しかしそのような感情につけ込むのが詐欺サイトの常套手段です。魅力的な価格であっても、不審な点がある場合は一度立ち止まり、サイト名や評判を検索で確認することが大切です。冷静に見極める姿勢が、自分や家族を守る大きな力になります。

情報元

引⽤元‧BBSS社によるアンケート募集
2024年7月10日~8月末実施

詐欺に遭ってしまったら

確認事項
  • 請求書やメールなどの証拠を保存

    請求書、封筒、メール、サイトの画面など、詐欺に関連する証拠はすべて保管しておきます。警察や消費生活センターに相談する際に役立ちます。

【支払ってしまった場合は】

  • できるだけ早く警察に被害届を出す
    詐欺被害に気づいたら、まず最寄りの警察署やサイバー犯罪相談窓口に被害届を提出します。被害の経緯や振込記録、やり取りの証拠(メール、請求書、画面キャプチャなど)をまとめて持参するとスムーズです。
  • 金融機関・カード会社に連絡する
    振込の場合:振込先の銀行に連絡し、口座凍結の申し出をします。口座が凍結されれば「振り込め詐欺救済法」に基づき、残高の一部が返金される可能性がゼロではありません。
相談窓口

消費者ホットライン -局番なし「188」(いやや)-

URL:https://www.kokusen.go.jp/map/index.html

警察庁:都道府県警察本部サイバー犯罪相談窓口一覧

URL:https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/soudan.html

詐欺被害予防・対策

対策・予防
  • ショッピングサイトを利用する際は、会社概要や住所が実在するかを確認しましょう。

    決済方法が銀行振込のみであったり、口座名義が不自然な場合は注意が必要です。

  • 価格が不自然に安い商品、口コミが高評価のみなど都合が良すぎる場合は注意

    他サイトより極端に安い価格設定や一般のサイトで在庫切れが多いのに在庫が潤沢であったり口コミも高評価のみなど都合が良すぎる場合は詐欺サイトの可能性が高いです。

関連ページ

ネット詐欺に遭ったら
https://netsagisoken.jp/solution/