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体験者の声 scam website episode
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両親に「詐欺注意!」と言っていた私がネット詐欺の被害に
2025.05.22
女性
40代
不明
「いろんな詐欺があるんだから、オレオレ詐欺とか、他にもネットの詐欺とか、絶対に引っかからないでよ!ショートメールでから怪しいものにも、反応しちゃダメだからね!」
二十代の頃から、両親によくそんなことを注意していた私。そんな私でさえも引っかかってしまった詐欺を紹介します。
それは、「タイミング良すぎる(悪すぎる?)ショートメール」がきっかけでした。
というのも、私は"魔のショートメール”が来たその日、ネット通販で注文していたコンタクトレンズが「翌日に届く」ことになっていました。いつもなら絶対にスルーしていたショートメール。でもそんなタイミングだったため、「荷物をお届けに参りましたが、ご不在だったため持ち帰りました」というショートメールに、
「あれっ?明日コンタクトレンズ届く予定の、あれかなぁ?一日早くなったのかな?」と、目に留めてしまったのです。そして、普段なら絶対にクリックすることのない添付のURLにアクセスしてしまいました。あんなに両親には、絶対反応しちゃダメだよ、と注意していたのにもかかわらず、です。
そこにアクセスすると、「再配達依頼はこちら」というものがあり、うっかりアクセスしてしまいました。何度もいいますが、翌日に届くはずだったネット通販のコンタクトレンズを受け取らなければ、という思いが先に立ってしまったからです。そしてその時の私は、誘導された「ご本人確認のため暗証番号を入力してください」という画面にも全く疑問をもつこともなく、紐付けしてあるアップルパスワードか何か、暗証番号(心当たりのあるパスワードだったか、、、)を入力しました。
すると、パスワードが違うのでもう一度入力してください、みたいな表示に切り替わりました。そこで疑問に思えば良かったのですが、再配達の依頼自体も面倒くさがりの私は、ここまできたら今済ませておきたい、という思いが強くなり、もう一度暗証番号を入力しました。するとまた先の画面が表示される、結局、同じことを3回繰り返してしまいました。それでも詐欺とは思わず、「3回入れてもダメなら、とりあえず今は時間ないし、あとにしよう!」と、後回しに。
すると、その次の日の朝のことでした。アップルから、メールが届いたんです。「口座引き落とし」のお知らせみたいなメールが3件、夜中のうちに受信していたものでした。その瞬間、
「ん??、、
あ!まずい!!もしかしたら私、何かに引っかかったのでは?!」と、どこか我に帰ったというか、ネット詐欺かもしれない!と、ようやく疑問をもてたのです。でも、時すでに遅し。私が、注文しているコンタクトレンズが一日早く配達されるのかも、と思って再配達依頼のためにと入力したパスワードは、その詐欺にまんまと引っかかってしまったものでした。3度入力しているので、金額が大きくないながらも、三度、口座から引き落とされていたのです。それも、おそらくバレないようにと、異なる金額で3回引き落とされる、というもので、、、アップルからの領収を知らせるメールによると1回目は4900円ほど、2回目が3千円ちょっと、3回目が2千円弱、、、、。金額が大きいと疑われやすいからなのか、引かれていても人によっては何かの引き落としかな?ぐらいに感じるような、そういう額でした。
たまたま私はすぐに気づいたため、すぐにアップルのお客様センターというところに電話をし、状況をすべて伝えたところ、むこうでも全てを確認してくださった結果、確かに運送業者ではないとんでもないところから口座引き落としがかかってしまっていたことが判明したため、アップルを通してその引き落としを無しにしてくださり、私に全額返金する措置をとってくれたのです。
まさか自分がネット詐欺に引っかかるなんて、、、というくらい自分は気をつけていたはずなのに、そのタイミングによっては、誰でも引っかかりうるものだと実感した経験でした。両親にも妹にも友人にも「あんたじゃないから私たちは大丈夫よ!」などと今だにあの時の私をいじられることがありますが、「だって、次の日に本物のコンタクト配送があったんだよ!あのタイミングだったからだよぉーーー!」と、私は弁解してしまいます(笑)
そうでもなければ絶対にアクセスなんてすることこなかったショートメールのURL。
「3回も暗証番号を入力」した当時の自分に今はありえない!と感じますが、あのタイミングはずるい!と思ってしまうほど、ずいぶんと引っかかりやすいタイミングにショートメッセージを送ってくれたもんだと、あのタイミングが不思議でたまりません。
これが、私の経験したネット詐欺でした。私の場合は運良くすぐに気づいてアップルに問い合わせて調べてもらえたため全額戻って来ましたが、金額が大きくないために気づ来にくいのが、この手の詐欺のようです。何回かに分けて少額を、、それでも一人からトータル1万円。500人ならそれだけで500万円を犯人たちが得ているんだと考えると本当に許せないです。
気づかれないかもしれない金額を少しずつ引き出す手法、、、。そうして荒稼ぎしている人たちにこれ以上良い思いなんてさせないために、高齢者だけでなくある若い人たちも本当に注意して欲しい、そう強く感じた経験を紹介いたしました。
- 宅配業者を騙るフィッシング詐欺に騙されてしまった
- 本人確認のためのAppleアカウントデータを入力してしまい、複数回にわたって口座から引き落としがあった。
今回のケースは、実際の宅配スケジュールとの偶然の一致を狙った巧妙なフィッシング詐欺であり、多くの人が日常的に宅配サービスを利用している現代では、誰もが被害者になり得る危険性があります。
幸い返金されたのは良かったものの、Apple IDが不正に取得されると、App StoreやiTunesでの不正購入に加え、iCloudへのアクセス、端末の遠隔操作、登録済みのクレジットカードやサブスクリプションの悪用など、深刻なリスクにつながる可能性があります。IDやパスワードは不審なリンク先では絶対に入力せず、正規のサイトやアプリを通じて確認する習慣を持つことが大切です。
また、Apple端末において二要素認証の設定なども有効な対策となります。被害を未然に防ぐためには、日頃から冷静に対応する意識と具体的な対策が求められます。
引⽤元‧BBSS社によるアンケート募集
2024年11月~12月末実施
詐欺に遭ってしまったら
- ID・パスワードの変更
詐欺サイトに入力したIDやパスワードはすぐに変更し、同じパスワードを使い回している他のサービスも全て変更します。
- クレジットカードや金融機関への連絡
不正利用防止のため、クレジットカード会社や携帯キャリア、銀行に速やかに連絡し、カードや口座の停止や再発行、支払い停止の手続きを依頼します。
- 請求書やメールなどの証拠を保存
請求書、封筒、メール、サイトの画面など、詐欺に関連する証拠はすべて保管しておきます。警察や消費生活センターに相談する際に役立ちます。
警察庁:都道府県警察本部サイバー犯罪相談窓口一覧
詐欺被害予防・対策
SMSやメールで宅配業者を名乗る「不在通知」が届いても、記載されているURLには安易にアクセスせず、公式アプリやサイトで確認しましょう。
ネット詐欺に遭ったら
https://netsagisoken.jp/solution/