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【ネット詐欺体験談】都市銀行なりすまし不正送金フィッシング | 認証情報を盗み送金された手口と対処法

フィッシング詐欺

2026.02.25

性別

女性

年代

40代

発生時期

2024年8月頃

経緯・内容

2024年8月下旬、某都市銀行から留守番電話の着信が入っているのに休憩時に気がついた。

留守番電話を再生すると、年配の男性の少し危機迫ったような口調の声で「〇〇銀行東京支店の●●です。お電話お聞きになりましたら、ご連絡下さい。」とメッセージが流れる。
その時は怪しい電話だと思い、折り返し電話せずにいた。

自宅に帰ってから、電話の内容が気になり、念のため、○○銀行の自分の口座の出入金履歴をインターネットバンキングで確認すると、約1週間前の深夜帯に、200万円が☓☓銀行の証券取引所名義の口座へ送金されていたのだ。
その証券会社とは取引はしたことがない。誰かが勝手に引き出したのだ、とピンときた。

翌日休みだったので、自分の口座である〇〇銀行□□支店に自転車で走った。
到着し、息が切れる中、なんとか冷静を取り繕い、事情を説明する。ベテランの銀行員にいかにも残念そうな顔で対応された。
先日の電話は確かに○○銀行からであった。同銀行の私の口座から、勝手に何者かがインターネットバンキングで送金操作をした可能性があることがわかり、心配してそれを知らせるために、私の携帯に電話したのであった。どうやらフィッシング詐欺に遭ってしまった。残金が少しあるのを幸いと捉えていいのか。

○○銀行でインターネットバンキングを使用停止にしてもらう。銀行員は気の毒そうに、丁寧な口調で被害補償について説明し、私は最初の段階の手続きを済ませた。
そのまま警察に行くように言われ、警察で事情聴取される。疲労困憊状態である。
それらを終えてから事実を受け止めざるを得なかった。気がつくのは遅かったにしても、1晩にして200万円がなくなってしまい、頭の中は真っ白である。
後々、銀行員、警察との話を総合して、○○銀行を語った偽メールのアンケート画面にログインしたのが原因であること。その時に個人情報が抜き取られたと判明した。

宛先がはっきりしない、怪しいメールからはログインしないことを徹底しようと思った。これは自分の侵したミスなので、お金は全額戻ってこなくても仕方ないと思った。

不正送金判明から2か月後の10月上旬、不正取引被害補償制度によって、200万円が自分の口座に戻ってきた。○○銀行の補償担当の人からは「(お金が戻ってくるのは)1回だけですよ。気を付けて下さいね。」と言われ、電話を切った。奇跡的である。
〇〇銀行にも迷惑を掛けてしまった。対応していただいた方に、お詫び申し上げたい。

そして何よりも、こんな犯罪が世の中にたくさん起こっているのは、スマホ1つでお金が取引できるような便利な世の中になってしまっているからだと、身をもって体感した。
一方で紙の通帳が廃止になっている背景がある。自分の財産を管理するにはインターネットバンキングが不可欠になっていること、2段階認証、認証用のメールアドレスの登録など、手間のかかる入力が今後も増え、自分の財産を守るために、それが当たり前になるのも、世の中の流れなのだと感じている。
キーボードのタッチやワンクリックの重みを再認識して、日々自分の姿勢を見直そうと思った。

被害内容

深夜に約200万円が身に覚えのない証券会社名義の口座へ不正送金されていたことが判明した。インターネットバンキングを停止し、銀行と警察に相談した結果、偽メールのアンケート画面にログインしたことによるフィッシング詐欺が原因と分かった。後日、補償制度により約2か月後に全額が返金された。

森教授のコメント

本件は、銀行を装った偽メールを起点とするフィッシング詐欺により高額な不正送金が発生したものの、補償制度によって金銭的損失が回避された点で、不幸中の幸いと言える事例です。アンケート形式など一見すると危険性が低そうな内容であっても、認証情報を入力してしまえば被害につながる点で、誰にでも起こり得ます。スマートフォン一つで資産管理や送金が可能な現在、利便性の高さと引き換えに、認証情報の流出が即座に深刻な被害へ直結する構造があることを示しています。

一方で、不正送金に気づいた後、速やかに銀行へ相談し、インターネットバンキングの停止や警察への届け出を行った対応は慎重かつ適切でした。今後は、偽メールが届くことを前提に、メール内のリンクからログインしないといった基本行動に加え、金融機関が提供するアプリ認証やプッシュ通知による承認、生体認証、端末のひも付けなど、多要素認証を有効に活用することが重要です。これらの仕組みは、仮にIDやパスワードが漏洩しても不正操作を防ぐための現実的な防御策であり、「多少の手間」を資産防衛に必要不可欠なコストとして受け入れる姿勢が、今後ますます求められます。

情報元

引⽤元‧BBSS社によるアンケート募集
2025年11月~12月末実施

詐欺に遭ってしまったら

確認事項

口座の取引確認と緊急停止

  • 出入金履歴を即確認し、不正送金があればすぐ銀行へ連絡
  • インターネットバンキングを停止し、パスワード・認証情報を変更する

原因の特定と情報漏えい範囲の確認

  • 偽メールや偽ログイン画面で入力した情報(ID・暗証番号・個人情報)を整理
  • 登録メールアドレスや2段階認証設定も乗っ取られていないか確認する

補償制度と警察対応

  • 銀行の不正取引被害補償制度の対象になるか早急に相談する
  • 被害届や事情聴取など警察対応を行い、必要書類を揃える(補償に重要)
相談窓口

都道府県警察本部サイバー犯罪相談窓口一覧

https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/soudan.html

消費者ホットライン -局番なし「188」(いやや)-

http://www.kokusen.go.jp/map/index.html

詐欺被害予防・対策

対策・予防

フィッシング対策の徹底

  • 銀行を名乗るメールのリンクから絶対にログインしない
  • 確認は公式アプリやブックマークから自分でアクセスする

認証と口座防御の強化

  • 2段階認証やワンタイムパスワード、生体認証等を必ず有効化し送金できないように設定する
  • 認証用メール・電話番号を最新にし、不審な変更通知に注意する

日常の監視の強化

  • 明細を定期的に確認し、異常は即通報(早いほど補償対象になりやすい)